日経新聞で紹介された本

日経 朝夕刊の記事やエッセイなどで取上げられた読むべき本を紹介

 日経新聞・朝夕刊の記事やエッセイ等で取上げられた本(広告・宣伝本を除く)を紹介しております。
 併せて簡単な本の解説と関連本も紹介。識者などに取上げられた本だけあって、どの本にも想いがこもっている良本揃いです。

この一冊 ②

この一冊 ②


(文庫)


色いろ花骨牌 (小学館文庫)
黒鉄 ヒロシ
小学館
2017-05-09


(解説)抱腹絶倒してしんみり。交友エッセイの名品 

四十数年前、赤坂に「乃なみ」という旅館があった。

そこに夜な夜なメンバーが集まり、始まるのは、麻雀、花札、カード。

だが中心はあくまでも座談の楽しさにあった。

吉行淳之介さん曰く、「ま、気取って言えばサロンのようなものですな」。

高名な作家・俳優・芸術家たちの中に、ある日、まだ二十代の青年が加わった。

今は亡き、個性溢れる人々との交流を生き生きと描いた超面白エッセイ集。

主役は九人。

吉行淳之介・阿佐田哲也・尾上辰之助(初代)・芦田伸介・園山俊二・柴田錬三郎・秋山庄太郎・近藤啓太郎・生島治郎、ほかに脇役たちも多士済済。交遊録の名品、初文庫化。(Amazonより引用)


 初の文庫化、ということで調べてみると2004年発行の単行本からの文庫化のようだ。

 2004年当時としても、登場する人物の名前を見るといかにも「昭和」しかも40年~50年代の方々なので、発刊まで随分とタイムラグがあるように、まず感じた。

 阿佐田哲也さんを「色川武大」さんと紹介しないところからも、いかにも「ギャンブル考古学」的な臭いがする。浅田次郎さんの名前もあって良さそうだけど派閥が違うのか?なんて。

 文壇バーだの、書籍で一発ヒットだせば家が建つような時代だ。

 そう思うと、昔は良かったって感慨に浸るより、随分とせせこましくなりましたなぁーと感じざるを得ない。それだけ娯楽っていう幅が狭く、「書籍」や「芝居」って1つのジャンルだけで、充分に成り立った時代。
妙に郷愁に浸ってもしょうがないのだが、「娯楽」の選択肢が少ないってのも、かえって真剣に遊べた所作なんだろうな、と。

 故人も多く、およそこの本を買われるのは古き良き昭和を懐かしむ50代以上の「男性」であろう。
ウィスキー片手に、葉巻なんぞ。

 




(解説)これを読まずして貴志祐介は語れない!

黒い家』『悪の教典』『新世界より』『鍵のかかった部屋』……あの緻密な作品群を生み出した知性の意外な素顔とは。

ある時はスッポンに詫びつつ鍋を調理し、ある時はなぜ緑色の哺乳類がいないかを考察。

またある時は読む者を不安にする早口言葉をひねり出し、阪神タイガースには常に無償の愛を注ぐ…当代一流の知性派作家の意外な素顔の数々。

機知と刺激溢れる初エッセイ集。

講演「文学におけるヒューマニズムと悪について」を文庫特別収録。(Amazonより引用)

 どうも勘違いしていたようで貴志 祐介さん、もうすぐ60歳になられるような方なんですね。

それこそ書店で当たり前のように並び始めたのが2000年に入ってからぐらいなので、勝手に若手の方かと。

また得意とされている「SFホラー」小説ってのも当節風ですし。

 『鍵のかかった部屋』を発表された時は、鮎川哲也さんのような路線にもチャレンジされるのか!と期待したのだが、んーやっぱりこの作品がいまいち「攻めきれなかった」せいもあるのか、その後は同じSFホラー+少し謎解き路線の書籍が続く。

 それでも売れているのだから、お前に言われる筋合いねーよと、まぁその通りなんですけど、これまた古本屋稼業目線で言えば、仕入れてもうま味がない作家には違いない。

 西村京太郎さんとまではいかないが、古本市場に多く流れ買い手がつかないのである。

 読者も正直だなぁー。

 限られた本棚のスペースの中で必然と「絶対に残しておくもの」「そうでもない本」に分かれるわけでして、いくら発売直後とはいえども「そうでもない本」とジャッジされちゃうと、すぐに現金化⇒大量に出回る⇒仕入れても買い手がつかない、この流れにのってしまう。

 もう一度チャレンジして欲しいなぁーと、書棚を見ては思うのである。



(新書)




(解説)自営業などを除けば誰もがいつか迎える定年。

社会と密接に関わってきた人も、組織を離れてしまうと、仕事や仲間を失って孤立しかねない。

お金や健康、時間のゆとりだけでは問題は解決しない。

家族や地域社会との良好な関係も重要だ。

第二の人生をどう充実させたらよいか。

シニア社員、定年退職者、地域で活動する人たちへの取材を通じ、定年後に待ち受ける「現実」を明らかにし、真に豊かに生きるためのヒントを提示する。(Amazonより引用)

 私がCFP®の試験に合格した10年ほど前には、ごく一般論として老後夫婦の年金が月28万円あれば、平均的な貯蓄と加えて、無理のない生活が送れる。

また月37万円(だったかな)の年金を受給できるような老後ならば、年1~2回の旅行も楽しめる、割とゆとりある老後を想定できたものだ。あくまで「金額」ベースの話ですけど。

 それがこの10年でまた環境が大きく変わりましたね。

 これから社会人になられた方なんぞ「本当に年金もらえるのか?」と疑念を抱かせるような状況だ。
恐らく30代ぐらいの世代でも同じような思いをお持ちであろう。

 そこで最近「副業解禁」なんて言葉が出始めるようになった。

 意図するところは「会社に縛られず、自由に自分のスキル・ノウハウを活かして、定年後にも備えましょう」とくるのだが、本音のところは「いくつかの仕事を掛け持ちしないとやっていけない」って不安の裏返しだと私は思う。

 そりゃそうだ。

 あれだけ「デフレ退治」と叫んで官制経済改革をここ数年続けてきて未だ達成されず、いかに政治・政策で景気が良くなることはないと、身に染みて分かってきたからだ。

 今にいたっちゃ官が民間企業に「賃上げを促す」って体たらくぶりだ。

そんな訳でこの本に限らず、類似する「どうする老後?」関連の本は数多出版されている。
売れているかは別として。

私の友人は非正規でただでさえ今の生活がカツカツだから、国民年金を「自主的に」納めていない。

一概には批判できませんって、ホント。
 



駅格差 首都圏鉄道駅の知られざる通信簿 (SB新書)
首都圏鉄道路線研究会
SBクリエイティブ
2017-05-08


(解説)あなたが使う駅、はたしてイケているのか?

現代社会において最も人を集める場所といえば「駅」です。

他の場所には類を見ないほど「拠点力」がある「駅」という場所。

「住みたい街(駅)」ランキングに見るように、賑わいがある駅かどうか、住むうえで利便性が高い駅かどうかは多くの人の関心事となっています。

本当の住みやすさからみた駅格差、ライバル駅対決、コスパに優れた最新穴場駅など、駅を多角度から考察! 

また、「駅前横丁指数ベスト5駅」「有名商店街のある10駅」「駅そば名店がある5駅」などから「乗り換え利便性ベスト10駅」「通勤時に意外と座れる駅」「駅トイレ利便性が高い駅」「鉄道自殺件数の多い駅」まで、テーマ別ランキングも充実。

あなたがよく使う駅、よく降りる駅は、現在どのようなポジションにあるのか、意外な一面を解き明かします! 

関連本


沿線格差 首都圏鉄道路線の知られざる通信簿 (SB新書)
首都圏鉄道路線研究会
SBクリエイティブ
2016-08-06


(解説)「わが路線」、はたしてイケているのか?

主要ターミナル駅から、郊外に向けて放射線状に伸びていく鉄道路線。

私たちが毎日通勤の手段として活用しているこれらの各路線に固有のイメージ、路線間のヒエラルキー(序列)はどのようにして誕生したのか?

各路線を通信簿でシビアに採点すると共に、哀しくも可笑しい「沿線格差」を愉しみつくす! 

 首都圏にお住まいの方「以外」には何ら利益の無い本です。

 ちなみに「首都圏」と「関東」どちらが広いと思います?

 多くの方が「関東」とお答えになるでしょう。

 正解は「首都圏」の方が広い。何が違うかと言えば「山梨県を含むかどうか」の差である。

 天気予報でも「関東地方と甲信越の明日の天気」と紹介される。そう「甲州」=「山梨」は関東に含まれないのです。

 これも首都圏にお住まいの方「以外」には何ら利益のない話ですけど。



(短評)


中国・アジア外交秘話
谷野 作太郎
東洋経済新報社
2017-04-07






(解説)日中国交正常化、平和条約締結、天皇訪中から、歴史問題、慰安婦問題、尖閣・南シナ海問題まで元中国大使が綴る、外交の舞台裏

日中国交正常化交渉から歴史認識問題まで、アジア諸国との間に存在する様々な課題に対して、日本はそれにどう向き合い、答えを出してきたのか。

日中国交正常化の舞台裏を知り、河野談話、村山談話の作成にも深く関わった元駐中大使が、そのときどきの政治家や外交官たちの言動を振り返りながら歴史の舞台裏を語る。

アジア外交に関して資料的価値の高い一冊。(Amazonより引用)

 「舞台裏」なんだか、あなただけにこっそりと教えますよ、と思わせぶりなタイトル。

 それは置いといて、近現代の日本・アジア外交の変遷をみるのには適した内容です。

 でもそれだけなら



 この本で充分。とにかく池上さん分かりやすいが、分かりやす過ぎないのが妙!




人間の安全保障と平和構築
東 大作
日本評論社
2017-03-17


(解説)国民の命と尊厳を守るべき国家がその責任を果たさないとき、危機に陥った人々を、いかに国際社会は守るのか。

特に軍事紛争や内戦に苦しむ国における「平和構築」活動に焦点を当て、国際機関やNGOで最前線に立ち活躍した論者、大学・研究機関でこの問題に取り組む専門家が、各々の得意分野を生かして、「人間の安全保障」をさまざまな角度から論じる。

現状、理論、歴史に関する考察がバランスよく盛り込まれており、この分野に関心を持つすべての人に読んでほしい基本書ともいえる一冊である。


 下線にある通り、いきなりこの本を読まれるのはオススメしない。

 同じ東大作さんの



 こちらから東氏のアプローチの仕方を見た方がより理解が深まると思います。





(解説)現代の結婚に意味はない?

人生の墓場?

結婚につきもののそんな疑問や不安に向き合いつつ、結婚の意味を探究するノンフィクション。

それが婚姻の単なる損得勘定に堕さないのは、著者たちが婚姻制度に守られていない同性カップルだからだ。

驚くほど多彩なパートナーシップのあり方を見聞して考え抜いた二人は、ちょっと型破りな結婚観、そして納得の結末にたどり着く。

読みながらあなたの結婚観も揺さぶられ、試されずにはいられない。

婚姻につきまとう固定観念、そして広がりつつある虚無感への、痛烈な一撃となるか。


原著が書かれたのは'04年、ブッシュ大統領の再選ののち、米国で同性愛者への風当たりが強まっていた時期である。

それだけに本書が同性婚に関して投げかけるメッセージは真直だ。

《「同性愛者の居場所は? どんな形で家族制の中に組み込むのか?

 彼らの市民としての権利、さらに彼らの人としての権利をどのように認めるのか?」
 
 同性婚賛成派はそれらの問いへの答えを持っている。

 僕たちゲイは市民のための制度すべての対象でありたい。

 同じ規則、同じ責任を適用してもらいたい、と。

 同性婚反対の人々の答えは──何なのか?》

著者の出世作『キッド』とともに、家族やパートナーシップの多様な形態が共存できる社会を
目指す、等身大のアクション。 (Amazonより引用)




 ※何卒クリック 1回お願いします
     

    にほんブログ村 通販ブログへ

この一冊 ①

この一冊 ①



現金の呪いーー紙幣をいつ廃止するか?
ケネス・S・ロゴフ
日経BP社
2017-04-06



(解説)高額紙幣をなくす効果を主張

ロゴフ教授は「キャッシュレス」社会ではなく、「レスキャッシュ」、つまり現金の少ない社会への移行を説く。

ビットコインなどの暗号通貨への移行を想定しているかといえばそうではない。

現行の高額紙幣の廃止による「レスキャッシュ」社会こそ、あまたある経済社会の問題を解消するカギとなる、という。

もちろん、ゼロ金利制約をもたらす現金の壁を取り払い、マイナス金利を大胆に実施できることも大きなプラスとみる。(Amazonより引用)

 奇しくも朝刊・総合面では「ビットコイン 金の最高値越す ~「無国籍通貨」変わる主役~」という記事が載っていたばかり。

 高額紙幣については「500ユーロ札」が2018年には廃止になるとされ、犯罪行為への抑止につながると期待されている。

 また著書の中で、マイナス金利政策は、人々が現金に資金をシフトさせるので、効果的な運用ができないと分析する(しかし、まだ多くの検証が必要だとも)。

 そこで「レスキャッシュ」なる言葉。

 現金を完全になくす「キャッシュレス」ではなく、現金取引の利点である、匿名性・即時決済性・サイバー犯罪の心配のなさ・低所得者の唯一の決済手段といった点への配慮をし「レスキャッシュ」、すなわち現金の少ない社会への移行を唱えているわけだ。

 現在仮想通貨としての代表格であるビットコインは「サトシ・ナカモト」なる人物が発案したとされ、一応国家が絡んでいるようではない。

 しかし、仮想通貨が思いがけず表社会(現実の世界)ににょっきりと顔を出し始めた時、何らかの「国家」の介入を招くおそれは十二分に考えられる。むしろ覇権を握ろうとする国家が現れても不思議ではない。

 となれば現金を全くのゼロにしてしまうリスクは道理である。
 故に高額紙幣を無くし、日常使う少額の通貨だけは残そうとするのも理解できる。

とは言え、この理論を検証する術は現状なく、本書で得られるのは高額紙幣・少額通貨の役割を再認識する程度に留めておくのが、無難なのではと。

まー私レベルまで落とし込みますと、少額であろうがほぼ「Edy」で支払いを済ませてますね。第二選択はsuica等の交通系の電子マネー。ほぼ、間に合います。それほどまでに電子決済インフラともいうべきシステム網がこれだけ整備されていると、便利この上ないですよ。災害に弱い点を除けば。


人はこうして「食べる」を学ぶ
ビー・ウィルソン
原書房
2017-03-24


(解説)好き嫌い 習慣は変えられる

好き嫌いは遺伝で一生変わらない?

肥満、偏食、拒食、過食…危険は承知しているが、ではどうすれば?

日本やフィンランドの例も紹介しつつ、最新の知見と「食べる技術/食べさせる知恵」を〝母親目線〟で探るユニークな書! 

なぜ人は好き嫌いをするのか?

「好き」を子供はどうやって判断する?
「嫌い」「食べられない」は一生変わらない?
肥満、偏食、拒食、過食……食の危険は承知しているが、ではどうすればいい?

いまイギリスで最も注目されているフードジャーナリストが、日本やフィンランドほかの例も紹介しながら、最新の知見と「食べる技術」「食べさせる知恵」を〝母親目線〟で探るユニークな書!  (Amazonより引用)

ー意外なことに、研究者たちの間で「食習慣は学習の結果」という基本部分は共有しているという。
 食に関する遺伝子は存在するが(これは驚き!)遺伝よりも環境が食習慣を形作るのに影響するとのことだー

 考えてみれば「小さいころは苦手だったけど、大人になって食べられるようになった」とい類の話は当たり前のように聞く言葉だ。

 「食」ではないが、脳科学者の茂木健一郎は「数学が苦手というのは、単に数学に接してこなかっただけだ」と言われている。

 これも遺伝で「数学」が得意な子もいるけど、元来人間は「触れる」こと「経験する」ことにより、おおよその事象に対処できるということである。

 もう一つ例を挙げれば長らく長寿県とされた沖縄も、その食生活の乱れから今や長野県にその座を奪われているのもその事象の一つであろう。

 人間の三大欲求とされる「食欲 睡眠欲 性欲」。

 ここに「ストレス」って得体のしれないものが加わると、とたんにそのバランスを崩す。私の場合はまず「睡眠」に現れますね。全然寝付けない。

 こんな風に考えていくだけでも、この本が与えてくれた「きっかけ」というのは非常に大きいといえる。勿論本書の中身はこれだけにとどまっていない。
読書嫌いな方、ぜひ「読書に触れる」機会を増やしていきましょうよ。いいですぞぉ。



戦後歌舞伎の精神史
渡辺 保
講談社
2017-03-31



(解説)近代と前近代の間で揺れる

いまや「かぶき女子」が世に溢れるくらいの、歌舞伎ブームです。

惜しくもなくなった中村勘三郎や、あるいはスター性抜群の市川海老蔵など、高い人気を誇る役者も枚挙にいとまがありません。

では、いったい歌舞伎とは何なのか。

とくに、21世紀の現代社会に生きるわれわれにとって、歌舞伎とは何か?


演劇評論の第一人者である著者が、この問いに挑みます。

敗戦後、歌舞伎はどのように再興され、古典芸能であることと、戦後社会をどのように切り結んできたのか?

戦後の歌舞伎の歴史を現代の最先端まで検証しながら、その魅力と本質を存分に描ききった傑作です。

戦後は、まずは、「女形不要論」から始まります。

歌舞伎にとって、まさに最重要課題といっていい「女形」について、戦後の精神は、どのように考えたのか。

そして、名優たちの興亡と、いまや「なんでもあり」といっていい現在まで。

歌舞伎の精神の戦後史です。(Amazonより引用)


ーまえがきのタイトルが「歌舞伎という家族の物語」。芸というで結びついた歌舞伎界全体を、一つの家族とみ立てた。祖父・父・叔父・子・孫・曾孫と、六代にわたる世代交代を見て取って、歌舞伎の戦後70年を太いタッチで描き出すー

」としての芸。

例えば、映画等で「二世俳優」がクローズアップされたりするが、そこから数年経って第一線で残っているのは「実力・演技力」のある俳優である。

 歌舞伎の世界でそれは無い。
 ずーっと不思議に思っていた。絶対に○○家(屋)の子供の演技が上手いとは限らないじゃないのではなかろうか。もっと実力のある役者はいるはずであろう、と。

 未知の世界であり「伝統」という無形の壁に、なかなか理解できぬ歌舞伎です。


私の名前はルーシー・バートン
エリザベス ストラウト
早川書房
2017-05-09


(解説)様々な出会いと人生の機微

ルーシー・バートンの入院は、予想外に長引いていた。

幼い娘たちや夫に会えないのがつらかった。

そんなとき、思いがけず母が田舎から出てきて、彼女を見舞う―。

疎遠だった母と他愛ない会話を交わした五日間。

それはルーシーにとって忘れがたい思い出となる。

ピュリッツァー賞受賞作『オリーヴ・キタリッジの生活』の著者が描く、ある家族の物語(Amazonより引用)

 さすがハヤカワ。良本引っ張ってくるよなぁー。

簡潔に言えば、ルーシー・バートンさんの人生録だ。偉人であれば自伝といったところだろうか。

そんな大それた事ではなく、現在の自己・アイデンティティーが形成されていく様を母との何気ない会話から紡ぎ出してゆく。

 これまでにもありそうな内容だ。

 それなのに、静かに心揺さぶるものがある。不思議だ。

読書慣れしている方なら、3~4時間コースの内容。





暗い時代の人々
森 まゆみ
亜紀書房
2017-04-14


(解説)弾圧に屈しない9人の肖像

第1章  斎藤隆夫  リベラルな保守主義者

第2章  山川菊栄  戦時中、鶉の卵を売って節は売らず

第3章  山本宣治  人生は短く、科学は長い

第4章  竹久夢二  アメリカで恐慌を、ベルリンでナチスの台頭を見た

第5章  九津見房子  戸惑いながら懸命に生きたミス・ソシアリスト

第6章  斎藤雷太郎と立野正一  「土曜日」の人々と京都の喫茶店フランソア

第7章  古在由重  ファシズムの嵐の中を航海した「唯物論研究」
 
第8章  西村伊作  終生のわがまま者にしてリベルタン 

大正末から戦争に向かうあの「暗い時代」を、翔けるように生きた9つの生の軌跡を、評伝の名手が描き出す!(Amazonより引用)


 書店でドキュメンタリー作家の森達也さんの本を探していると、決して遠くないジャンル(人物伝とでも言おうか)を書き続けておられる「森まゆみ」さんの作品も手にしてしまう。(これがリアル書店のいいところ!)

 今回のは重厚ですね。
 まだ手にしていないので、むしろ愉しみばかりですが「第7章  古在由重  ファシズムの嵐の中を航海した「唯物論研究」」なんかは、非常に興味がある。

あー見過ごしていたなぁー。





(解説)未来予測の集積 冷静な分析

二〇〇〇年代初頭、シリコンバレーの『WIRED』誌では、「日本の女子高生ウォッチ」なるコラムが人気を博していた。

日本の多機能のガラケーとそれを使いこなす女子高生は、未来を先取りしていると考えたのだ。

それは、iPhoneの未来を予測していた―。

こうした未来を予兆する「限界的事例」を現在に求めてみる。

アフリカではスマホで当事者間が金融決済をしている。

BMWi3の車体は、炭素繊維を編み上げて造っている。

テクノロジー予測で全世界的な信頼を持つグローバルエリート誌が総力をあげて大胆予測!(Amazonより引用)


 世界を覆う新しいテクノロジーと先の見えぬ混沌とした世界情勢の両輪が活発になる時期って、どうもこの手の「未来予想」の類の書が増える傾向にあるように思える。

今回は「2050年の世界」の姉妹編として出版された。

また最近では「ヨーロッパ炎上 新・100年予測: 動乱の地政学」が発売されたばかりだ。

そして「100年予測」「続・100年予測」がこれまた売れている(当社比)
 
できれば私は100年後でも200年後でもどこまでテクノロジーが進んでいるのか?世界中がファシズムに覆われていようと、見てみたいと常々思っているが、この手の「予測もの」には実の所懐疑的である。

単なる「SF的読み物」としか見れない。

そりゃそうだ、その時にならないと分からんのだから。






(解説)「型」を破ろうとした作品も

戦後を通して映画や小説の中で描かれ続けてきた特攻隊。

しかし特攻隊は、すでに戦中から雑誌や映画を通して儀礼的な表象として構築され流通していた――特攻隊をめぐる戦後の表象/物語が事後的な想起や再現、美化や歪曲ではなく、戦中の変奏的反復であることを、『永遠の0』にいたるまでの劇映画の変遷を通して解き明かす。(Amazonより引用)

ー映像で考え方を誘導される映像的思考とでも言うべきものが無意識のうちに一般化している今日では、それを自覚的なものにする意義もあるはずだー

 確かに。

 特攻隊ってのは「身を挺して、国、家族、故郷を守るため散っていった」というステレオタイプなイメージが固定化されている。

 これに準じない映画が「嘲笑」の対象となったという記述には、よほどまでにその刷り込みが浸透したのを如実に表しているのが分かる。

白鳥は白い!黒い白鳥などおるはずがない!




(解説)浮かび上がる歴史の不条理

近代化を頑強に拒絶し,かつての首狩りの風習,霧社事件などによって勇猛な民族として知られる台湾原住民タイヤル族。 

中でも指導的立場にあり,歴史の荒波に翻弄されながらも自らの尊厳を守る闘いを行ってきた北部タイヤル族に焦点を当て,台湾史研究の空白部分を埋める労作。 (Amazonより引用)

ー彼ら(タイヤル族)は抵抗及ばず日本の支配を徐々に受け入れ、狩猟を軸とした山地での生活から農業を柱とする平地での生活へと転じていった。

 太平洋戦争のころには「高砂義勇隊」のように積極的に国策に協力した面もあった。

それは日本の敗戦後、新たな支配者となった中国国民党政権による迫害につながった・・・ー

 先日も台湾で、戦前台湾のダム事業を推進した八田與一氏の銅像の首が切断された事件があった。

 どうやら地元の元市議らしいのだが、台湾=親日ってのも、先ほどの「特攻隊映画の系譜学」でみられたステレオタイプのイメージ像の一つだ。

東アジアにおいて欧米支配からの解放を日本が担った一面がある一方で、数々の蛮行を働いたのもこれまた史実。

 それをタイヤル族という一部族から見つめた「歴史の不条理」。

著者の菊池一隆氏は中国近現代政治経済史を専門に、これまで日中戦争・戦後について研究されてきたようだ。

 集広舎という出版社から出されており、果たして市中に何部出版されているのだろうか?




(解説)根本論を避ける国会に警鐘

日本には国益を損なう制度が根雪のように残っている。

首相や閣僚を2カ月拘束して何も変えない予算審議。

ほとんど不要な参院は「ねじれ国会」で有害に変わる。

9条堅持で「普通の国」、憲法を空洞化させる護憲派。

高齢者への福祉優先で子供の安全は後回しの自治体。

4年に3回は大型選挙。政治をしている暇がない……

日本には中長期的に解決すべき多くの課題が山積しているが、政治家は勇気をもって抜本改革に踏みだそうとはしない。このままでは日本が立ちゆかなくなる。 

重要課題だと理解しながら、なぜ手を付けられないのか、どうすれば解決できるのか――。

近視眼的になりがちな日本政治の抱える根本的問題について、豊富な取材経験を持つ日経記者がわかりやすく解き明かす。(Amazonより引用)

最後は日経新聞出版からのお知らせの体をとった紹介本。

 こんな「サボる政治」ってタイトルみてもなんの感慨も持たぬところにも問題ありそうです。





 ※何卒クリック 1回お願いします
     

    にほんブログ村 通販ブログへ

ランキング 《文芸書》 5月8日~14日

ランキング 《 文芸書 》 

5月8日~14日 京都・アバンティブックセンター京都店




劇場
又吉 直樹
新潮社
2017-05-11


(解説)演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。

夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った―。

火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。

夢と現実のはざまにもがきながら、かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸にせまる恋愛小説。(Amazonより引用)

 NHKでその執筆活動の様子が紹介されていましたね。

 「火花」から続く又吉人気。同時に受賞された羽田圭介さんもすっかりバラエティー番組などにも出演されたり。

 「火花」を発表する前からある程度草稿しながらも、脱稿に至らなかったという作品。

 今すぐ読もうとは思っていないのですが、気にはなります。文庫化されてから。




(解説)「心をつかまれた」「自分にも当てはまる部分が沢山」「もっと詳しく知りたい」等、Twitterで話題騒然! 

美しい女性を見れば「BBAがムリしてる」と美人を罵っていた腐女子が見つけた幸せとは?

ファン待望の書き下ろし!(Amazonより引用)

 
 なんでしょうね、読んでいませんよ、読んでいませんが、容姿をネタにしたタイトルがどうにも不快である。
「Twitterで話題騒然! 」と、こう煽る惹句も「いかがなものか?」と感じてしまう。




(解説)物語はここからどこに進んでいこうとしているのか?

その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。

夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。

騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。(Amazonより引用)

 息長いですね。

 しかも上巻にあたる「イデア編」ではなく、ゆっくりとながらも「イデア編」を読み終えた組が、さぁー次に挑戦だ!と読ませるだけのパワーを持っていると。

 いかんせん村上春樹さんの作品はどうにも「苦手」な私にはただただ驚くばかり。










(解説)特集:そこに山の本があるからさ! 

人はなぜ山の本を読むのか。

そこに山の本があるからさ! というわけで、本の雑誌6月号の特集は「そこに山の本があるからさ! 」。

山の本ベスト30を選ぶ座談会から、遭難ノンフィクションに活字クライミング、山岳ミステリーに山マンガ、そしてすんごい山女に読者のイチ押し山本まで、山にまつわる本を総まくりの頂上特集。

おじさん二人組はシェルパ佐々木とともに神保町の最高峰「ヤマケイ」に挑戦だ。

さあ、はたして登頂なったのか。

いまだ誰も足を踏み入れたことのない山本特集にいざ、ゆこう! 


今月の図書カード3万円使い放題! は大藪賞作家・柚月裕子が登場。

大先輩のおすすめ本から世界一美しい猫の図鑑まで、「欲しい本」と「必要な本」を合わせ揃えた充実の成果は39ページだ。

そして今月は、小出和代が縦横無尽なイメージ力がすごい桜庭一樹の10冊を厳選すれば、ますます黒い「黒い昼食会」は宇田川のカツサンドを頬張りながら表4の隠しごとをこっそりチェック。

宮田珠己が長崎県と大阪府を正直観光案内すれば、鏡明はバンコクでアジアン・ブックスの変貌を確認。

平松洋子が銀座六丁目でステーキそばを堪能すれば、沢野ひとしは西安で羊肉スープに舌鼓だ。

さあ、銀座からバンコク、ヨセミテから町田まで、世界を股にかける本の雑誌6月号で最高峰もひと登り。

そこに山があるから読んでくれぇ! (Amazonより引用)

関連本










 本の雑誌を購読されている方には「なにを今更」でしょうが、なぜこの月刊誌が登場し、当初掲げていた「広告を載せると、その出版社に遠慮してしまうから、広告は載せない」でスタートしたのが今の形になったのか。

少しでも知りたい方にオススメです。





(解説)主な舞台は、小田原市郊外の山中に建つ一軒家。

高名な日本画家である雨田具彦(あまだともひこ)のアトリエ兼住居だったその家に越してきた“私"は、そこでさまざまな不思議と出会う。

その出発点が、屋根裏で見つけた雨田具彦の未発表作「騎士団長殺し」と、谷をはさんで向かいの山に建つ白い邸宅に住む白髪の中年男、免色渉(めんしきわたる/ギャツビー風の大富豪)。

話の展開は例によって自由奔放だが、前作前々作とくらべて投げっ放し感は比較的少なく、きっちり幕が引かれる。

作中では“買い手責任"という言葉が強調されるが、大丈夫、(ある登場人物の口調を借りれば)心配は「あらない」。(Amazonより引用)





ツバキ文具店
小川 糸
幻冬舎
2016-04-21


(解説)言いたかった ありがとう。言えなかった ごめんなさい。

伝えられなかった大切な人ヘの想い。あなたに代わって、お届けします。

家族、親友、恋人⋯⋯。

大切に想ってっているからこそ、伝わらない、伝えられなかった想いがある。

鎌倉の山のふもとにある、小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」。

店先では、主人の鳩子が、手紙の代書を請け負います。

和食屋のお品書きから、祝儀袋の名前書き、離婚の報告、絶縁状、借金のお断りの手紙まで。

文字に関すること、なんでも承り〼。

ベストセラー『食堂かたつむり』の著者が描く、鎌倉を舞台した心温まる物語。(Amazonより引用)

 ドラマ化された影響もあるんでしょうね。

 それにしても小川糸さんの作品はぶれないというか、心温まるストーリーを毎回続ける路線を変えずにこられておりますが、どれも違うんですよね。

軸は一緒なんだけど、受ける印象がまるで違う。

「感動」って一口にいっても、涙、涙の感動もあれば、「ほっ」とするような感動もある。

なるべく自分が仕入れて販売している本には手をつけない’(お店の女の子には手を出さない理論)のですが、どうにも魅惑的なタイトルが多いので、つい出来心で手をだしたのが



今でも仕入先にあれば、積極的に買い入れてます。

それにしても私は「小川糸」さんと「絲山 秋子」さんを時々混同してしまう。

それなもんで、小川糸さんの著作を思い出す際になぜか

逃亡くそたわけ (講談社文庫)
絲山 秋子
講談社
2007-08-11


が浮かんでしまう。もちろん面白いですよ、こちらも。

「糸」しか合っていないんですけどね。



60歳から人生を愉しむ43の方法
弘兼 憲史
こう書房
2011-09


(解説)『島耕作』シリーズや『黄昏流星群』で大人気の漫画家・弘兼憲史が、自身の60歳を超えて体験・経験したことをふまえて、同年輩に贈る「老い」の自立・自律・覚悟、愉しみ、学び、選択、死生観。(Amazonより引用)

 おおっ?なんでまたしばらく前の本がランクインしているのだ?

 何か話題になるような出来事ってありましたっけ?私のアンテナがキャッチしないだけなのか?

 今回はアバンティブックセンター京都店さんのランキング。

 店推しなのか。
 






(解説)あなたはこの世界で、かけがえのない存在――。

これまでの作家生活から五木氏が伝えたいこと、それは「人はどんな人生を送ったとしても、この世に生まれ『生きた』というだけで、人間として大変大きな意味のある仕事をしている」ということだと語ります。

本書は、「目に見えているものがすべてではない」「『宿命』を背負って生まれ、『運命』と出会い生きていく」「今この時を、精いっぱい生きたらいい」など、今こそ伝えたい著者渾身のメッセージ集です。一読するだけで、自然と生きる希望と勇気が湧いてくる1冊。

「この世には一人として同じ人はいません。どんなに自分が小さなとるに足らない存在に思えたとしても、世界はその小さなあなたがいて成り立っている。無意味な存在、無意味な人生など、ひとつもないのです。それぞれの宿命を抱きながら、それぞれが死に物狂いで生きている。その健気さを思うと、胸が熱くなるような気がします」(本書より)




ハリネズミの願い
トーン テレヘン
新潮社
2016-06-30




(解説)ある日、自分のハリが大嫌いで、ほかのどうぶつたちとうまくつきあえないハリネズミが、誰かを家に招待しようと思いたつ。

さっそく手紙を書きはじめるが、もしも○○が訪ねてきたら、と想像すると、とたんに不安に襲われて、手紙を送る勇気が出ない。

クマがきたら?

ヒキガエルがきたら?

ゾウがきたら?

フクロウがきたら?

―さまざまなどうぶつたちのオソロシイ訪問が、孤独なハリネズミの頭のなかで繰り広げられる。

笑いながら、身につまされながら、やがて祈りながら読んでいくと、とうとうさいごに…。

オランダでもっとも敬愛される作家による、臆病で気むずかしいあなたのための物語。(Amazonより引用)

 これ!

 絵本じゃないですよ。

 翻訳者の方の力もあるのだろうか、「疲れた」「しんどい」そう思う大人が読むべき清涼剤。

 これ!

 他の店舗さんのランキングにはピクリとも反応しなかったのに、京都は違うのか!

 あまり紹介されないものだから「これは自分だけのもの!」と思っていたのに。

 これ!

 オススメです。




(解説)眠れない夜、眠りたくない夜、愛された夜、あるいは愛されなかった多くの夜

すべての大人の夜に


真夜中が、寂しくてよかった。
なにかに悩んだり、なぜか眠れない一人の夜、ふと読みたくなる一冊。

どんなに好きなものも、愛している人も、いつか別れてしまう。
なんどでもそのことを忘れてしまう。だから、なんどでも思い出さないといけない。

Twitterフォロワー数13万人超の「F」がつむぐ、寂しいと言えなくなったすべての大人のためのエッセイ。

計65篇のほのかに温かく、絶妙に鋭い文章がすっと入ってきます。

読み終わった後、二人の時間も、一人の時間も、今よりきっと、愛おしくなる。(Amazonより引用)



 ※何卒クリック 1回お願いします
     

    にほんブログ村 通販ブログへ

リーダーの本棚 日本学生支援機構理事長 遠藤勝裕氏

リーダーの本棚

 日本学生支援機構理事長 遠藤勝裕

 危機乗り越える知恵学ぶ


遠藤勝裕氏の原点は戦後の焼け野原にあるようです。

ー日本はなぜこんなに貧しくなったのか、豊かになるために自分は一体何ができるのか、ずっと問い続けていましたー ここから始まった。


《 座右の書 》


(解説)日経BPクラシックス 第18弾

創造的破壊」というキー概念が出てくる、ケインズと並ぶ20世紀を代表する経済学の巨人シュンペーターの主著。

「本書は、ノンフィクションの世界に聳え立つ二〇世紀の金字塔です。

著者のヨーゼフ・シュンペーターは主に経済学者として活躍しましたが、本書は決して一つの領域に収まるものではありません。

従来の垣根を越えて、経済学、歴史学、政治学、社会学、哲学、法学、ビジネスの世界を自在に行き交います。

シュンペーターと同世代の思想家で、これほど膨大な知識を融合して、このような一つの独創的な世界に統合する訓練を受けた人は――そしてそれを実現できた人は――極めて稀でした。(中略)

シュンペーターは自らの途方もない才能と知識をすべて本書につぎ込みました。

この本は四〇年にわたって重ねてきた歴史、イデオロギー、経済制度、政治、人間社会に関する深い思索の結晶です。

自分の好みを表に出さないよう細心の注意を払っており、これまでのどの著作よりも手の込んだ作品となっています。」(トーマス・K・マクロウによる本書序文から)



(解説)日経BPクラシックス 第18弾

「本書には人類の大問題に関わる真理が一部含まれており、いつまでも読み継がれる本となるはずです。

資本主義はこれまで編み出された経済制度の中で抜群の生産性を誇りますが、その物質的な果実は社会的なコストに見合うものなのでしょうか。

強欲、拝金主義、環境破壊、資産・所得格差は、あまりに重すぎる代償なのでしょうか。

資本主義という強力な経済制度と権威主義的な政治体制を、中国が意図するように統合することはできるのでしょうか。

それとも、どちらか一方が妥協を強いられるのでしょうか。

民主化は、インドのように経済発展よりも先に進めるべきなのでしょうか。

それとも、中国のように民主化の前に経済発展を進めるべきなのでしょうか。

政府が市場の機能を誘導・規制する日本や西側民主国の混合経済は、一九四〇年代の導入以降、繁栄を謳歌していますが、この流れは今後も続くのでしょうか。

資本主義は、イスラム教のテロを含めた近代化との戦いで具体的にどのような役割を果たすのでしょうか。」(トーマス・K・マクロウによる本書序文から)


 遠藤勝裕氏が読まれたのは東畑精一さんの訳ということですが、現在発売されている1・2も読みやすいと紹介。

ー資本主義は発展して自ら滅ぼす運命にあり、それを乗り越えるには「創造的破壊」と「技術革新」が必要だと説いていて、強烈な印象を受けましたー

ー日銀に入ると、1970年代にニクソン・ショックや石油危機、90年代にはバブル経済が崩壊し、聴きがたびたび訪れました。その都度、シュンペーターを読み返すと、まさに創造的破壊が起き、世界経済は危機を乗り越えてきたのだと感じますー

 「古典」の部類に入りかねないシュンペーターさんの作品ですが、資本主義のまさに黎明期・草創期に当たる時代から、脈々とその思想が息づいているのに驚く。
これはビジネスマンもさることながら、おおよそ経済学を学ぶ大学生こそ読んで欲しいと思う書です。


関連本




(解説)「不況は“お湿り”」と喝破したシュンペーター。

ケインズと並び20世紀を代表するこの経済学者は、ヨーロッパ、アメリカでの生涯を通して、資本主義の本質を問い続けた。

三度の結婚、大蔵大臣としての挫折など起状に富んだ軌跡を追いながら、今こそ光彩を放つそのイノヴェーション論、景気循環論、企業者像、さらには社会主義観を描く。(Amazonより引用)

 シュンペーターさんが何者なのか?を知るのに絶好の書。



(解説)毅然として信念を貫いたリーダーがいた!内外激動の1980年代を乗り切った、手腕と人物像に迫る。(Amazonより引用)

 こちらも《座右の書》として挙げられておられる。

奴雁」? まず読み方は「どがん」。どうも「雁奴」で「がんど」と読むのもOKのようだ。

そしてその意味は「雁の群れには仲間が餌をついばんでいても周囲を注意深く見守っている一羽がいて、それが「奴雁」」。

つまりは不意のリスクに備えるリーダーの心得と言っていると。

 そして前川春雄さん。

中曽根康弘首相のころに市場開放を説いた「前川リポート」の前川さんです。

ごく個人的には中曽根首相以降の首相っていかんせん「小粒」にしか見えない。壮大に国家天下論を唱え、それを実行に移せた最後の人なんじゃないかと。

 中曽根さんのリーダーシップ云々は評価の別れるところだが、それを支えるブレーンは瀬島龍三さんをはじめ非常に強力だったと記憶する。

 その中曽根さんの「白寿」の祝いの席で、当世の首相が憲法改正を声高にぶちまけたが、なんかうまいこと「場」を借りて論じたのが、せせこましいなぁーと感じましたよ。話が逸れましたが。


《 その他の愛読書 》

①「小説日本銀行」をはじめとする城山三郎の一連の作品



(解説)政界と財界にまたがって、絶大な権力をふるう〈法王庁〉日本銀行。

終戦直後の激動する時代を背景に、大蔵省との対立関係の中で、狂乱化したインフレを終息させようという理想に燃えた新入日銀マンが、その一途さ故にエリート・コースから蹴落されてゆく姿を、さまざまな視角から捉えて、巨大な機構の内実を浮彫りにする。

経済小説の第一人者が、日本の聖域に体当りした意欲長編。(Amazonより引用)

 今ではKindleでも読めます。

 これまでにも取り上げてきました「リーダーの本棚」にも度々登場される城山三郎さん。

まさに「サラリーマン専科」である。

 それにしたって、日銀の独立性ってのはどこへいったのでしょうか?

 その意味では出世レースから転落した新人日銀マンどころか、日銀が政府の「打出の小槌」に凋落しているのも皮肉である。

余談ですが、私の母校の高校は平成の頭ぐらいまで「日銀に入行できる」枠があったそうな。学園長は元内務省の・・・おっと迂闊にしゃべったら「共謀罪」だ。

関連本

同じ城山三郎氏から


官僚たちの夏 (新潮文庫)
城山 三郎
新潮社
1980-11-25









(解説)リフレ政策を支えている通説に対し、GDPやお金とは何か、から丁寧に解説しつつ、“正しい"金融のメカニズムを提示する。(Amazonより引用)

 遠藤勝裕氏は「最近のアベノミクスや日銀の金融政策はなおも危うさをはらんでいます。『真説 経済・金融の仕組み』は金融論議に一石を投じる本として読み応えがあります」と紹介されている。

著者の横山 昭雄 氏は過去にも「現代の金融構造―新しい金融理論を求めて」を発表されている。絶版本なので、入手は困難です。





(解説)半ば火にあぶられたオリーヴの木、水分をしたたかに含んだこの一本のオリーヴが、火元の病院から風下の家を守った。

「この木のおかげで私の家は焼けなかったのですよ」と狭い小路からおばさんが出てきて言った。

この病院の47名の患者と院長の母堂とは、当直医1名ナース2名他1名より成る職員の努力で、全員救出された。(Amazonより引用)

 阪神大震災・東日本大震災関連の本は多数出版されておりますが、この本は全く知りませんでした。

この本を取り上げられたのは、1995年日銀神戸支店長のときに起きた阪神大震災での都市型震災の悲惨さを伝える書としての一面と、日銀の役割としておカネを円滑に供給することだと、被災した民間金融機関に特例的な措置をとった話を組み合わせて紹介されております。





(解説)家で、学校で、外出先で、もし災害に遭ったら?

年々、大災害が増加し、被害も拡大しています。

いつどこで災害に遭っても命と財産を守れる「減災」社会に変えていくにはどうしたらよいか。

災害のメカニズムを知り、適切な危機管理能力を身につけ、みなさんが自分で考えて行動できるようになるための一冊。(Amazonより引用)

恐らく③で紹介された「1995年1月・神戸」の関連で紹介されたのであろう。

「岩波ジュニア新書」というところが注目する点だ。

これからの世代は阪神大震災も東日本大震災も経験していない訳で、どうやって後世に伝えていくか?これは非常に大事だ。

関連本




(解説)明治二十九年、昭和八年、昭和三十五年チリ地震。

人々に悲劇をもたらす大津波はどのようにやってくるのか。

前兆、被害、救援の様子を体験者の貴重な証言をもとに再現した震撼の書。(Amazonより引用)

この本は東日本大震災の大津波が後で再評価された本の代表だが、津波が襲った地域の石碑に「ここまで津波がきた」「ここより下に建物たてるな」といった事が記されていたが、これだけ後世に伝えようと先人は考え、残したのだが、どうしても2世代・3世代と過ぎていくと、薄れていくのだろう。

いくら「読書離れ」が叫ばれていますけど、読むべきもの知るべき事は是非学んで欲しいです。


⑥「徳川家康」(全26巻、山岡荘八著)

ー人材育成にとどまらず組織論やリーダー論、危機管理などで学ぶことが多いのが、山岡荘八さんの「徳川家康」全26巻です。学生時代に読み終えていましたが、改めて読み返すと幅の広さや奥深さに驚きますー

 いろんな方が「徳川家康」を描かれている。

司馬遼太郎さんであれば「覇王の家〈上〉〈下〉

盗用問題があった池宮 彰一郎さんの「遁(に)げろ家康 」などなど。





(解説)衣食住の獲得、男女間の営みが基本となる自治社会、とりわけ、生殖、子育て、台所仕事、食事、農作業、手仕事に価値をおく社会、それが縄文社会であり、三内丸山社会であった。

自然共生の視点から“三内丸山”を解読する。(Amazonより引用)





(解説)ここが違う! 無農薬&有機野菜、無農薬・有機野菜の基本作業、トマトやイチゴなど、無農薬・有機野菜80種の育て方を解説。

巻末付録の野菜づくり用語集、種苗の入手先リストも充実。(Amazonより引用)


恐らく⑦⑧はごく私的に愛読されている本を紹介されたのであろう。

ジャンルを問わない読書家だと思わせます。




 ※何卒クリック 1回お願いします
     

    にほんブログ村 通販ブログへ

目利きが選ぶ3冊

目利きが選ぶ3冊


評論家
(野崎 六助氏)



(解説)高齢化社会の矛盾が露出

羽野千夏は、民俗学の「口頭伝承」を研究する大学生。

“消えない記憶”に興味を持ち、認知症グループホーム「風の里」を訪れた。

出迎えたのは、「色武者」や「電波塔」などとあだ名される、ひと癖もふた癖もある老人たち。

なかでも「くノ一」と呼ばれる老女・ルリ子は、夕方になるとホームから脱走を図る強者。

ほとんど会話が成り立たないはずの彼女が発した「おろんくち」という言葉に、千夏は妙な引っ掛かりを覚える。

記憶の森に潜り込む千夏と相棒の大地。

二人を待っていたものは……! (Amazonより引用)

 民俗学と高齢者。
 普通にみれば、あー伝承話かな、と。

 どうもこの本の着地点は「認知症を経営資産とみなし、ケアプランの道具として扱う辣腕カウンセラーや、感情を遮断して労働をこなす誠実な現場職員など。高齢化社会の矛盾の一端を露出させたところに、意義があるだろう」という部分にあるそうだ。

 きれいごとじゃ済まない老人介護。

 最新の話題は新聞や新書の類でその「真」の問題点が理解できる。

 一見「認知症を経営資産とみなし・・・云々」の部分を「悪」と感じてしまうのだが、なぜそうなったのか?を少し考えてみると「そうならざるを得ない部分もある」という事実も考える必要がある。

 医術は仁術というが、恒久的な医療の継続が理想とすれば医術は算術でないとやっていけない。資本主義である限り。

 高齢者を劇的に減らす手段はある。
 高齢者の定義を65歳から一気に80歳にしてしまうことだ。

 認知症に関しても、現在進行を遅らせる薬があるのだから次世代は「治癒」につながる新薬・技術が出現すると、私は結構楽観視している。

 現状で言えば「高齢化社会の矛盾が露出」というより「高齢化社会の無策が露出」が正しいのでは。

 高齢者の定義を80歳に、というのも「無策」になぞらえれば、上辺だけの改革です。その場しのぎ。

 そんな国がなんで9条に固執するのかが、さっぱり分からん。



 


(解説)絵描きの眼に映った、ハリウッドの夢の影で貧しく生きる人々を描いた「いなごの日」。

立身出世を目指す少年の身に起る悲劇の数々を描き、アメリカン・ドリームを徹底して暗転させた「クール・ミリオン」。

グロテスクなブラック・ユーモアを炸裂させ、三〇年代のアメリカを駆け抜けて早世したウエスト、その代表的な長編に短編二編を加えた永久保存版作品集。

村上柴田翻訳堂”シリーズ。(Amazonより引用)

 頂きました「星5つ」。


“村上柴田翻訳堂”シリーズ 作品の一部 (あくまでも私が「面白い!」と思ったもの規準で)






救い出される (新潮文庫)
ジェイムズ ディッキー
新潮社
2016-08-27


そして村上春樹さんの翻訳家としての活躍を描いたのがこちら

村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事
村上 春樹
中央公論新社
2017-03-17



(解説)同時代作家を日本に紹介し、古典を訳し直す。音楽にまつわる文章を翻訳し、アンソロジーを編む。

フィッツジェラルド、カーヴァー、カポーティ、サリンジャー、チャンドラー。

小説、詩、ノンフィクション、絵本、訳詞集…。

1981年刊行の『マイ・ロスト・シティー』を皮切りに、訳書の総数七十余点。

小説執筆のかたわら、多大な時間を割いてきた訳業の全貌を明らかにする。(Amazonより引用)






(解説)アフガニスタンから生還し、パリでプロのボディガードを営む元・外人部隊兵のラースは、女性活動家ハイコの警護を依頼される。

彼女は過激派にリクルートされる子女を奪回する活動を行ない、そのために過激派から死刑を宣告されたのだ。

だがハイコはラースの警護を嫌い、身の危険を顧みようとしない。

自信に満ちた彼女に惹かれながらも苛立つラース。

やがてハイコの活動に重大な疑惑が生じ、マスコミや世間を揺るがす事態に……テロの悲劇を描く慟哭のサスペンス。

 うーん、どこかで読んだような。どうにも似た作品・題材だなぁ。

 読んでおりませんが、そういう制約のある中で星3つつけたのは「英断」ですよ。



福山大学教授

(中沢 孝夫氏)




(解説)家電メーカー起業の物語

BALMUDA(バルミューダ)誕生までの驚きと興奮の道のり

自然界の風を再現した「The GreenFan」。

スチームの力で美味しいパンを焼く「The Toaster」。

まったく新しい蒸気炊飯器「The Gohan」。

これまでにない斬新な発想で、人々を魅了し続ける「バルミューダ」の原点。


2003年に、寺尾玄がたった一人で創業した「バルミューダ」は、幾度の危機をのりこえ、2016年には、社員60人、年商50億円の企業へと成長した。

元ミュージシャンで、何の知識も経験もないまま、ものづくりの世界に飛び込んだ寺尾は、いかにしてここまで辿り着いたのか。

自由な父と母に育てられた、おとぎ話のような子ども時代。

やがて訪れた両親の離婚と、母親の死。

学校にも不良仲間たちの中にも居場所をみつけられなかった高校時代。

そして進路相談を機に高校を中退し、単身ヨーロッパへ――。

可能性を信じて夢を追い続ける男の、希望に満ちたストーリー。(Amazonより引用)


 頂きました「星5つ」。

あれ、なんでデビッド・ボウイ のBlackstar のCDが?


Blackstar
David Bowie
Sony
2016-01-08


何となく表紙がそっくり。

 それは置いといて、この「バルミューダ」。

barumyu-da
この二枚羽扇風機の開発風景なんかを「ガイヤの夜明け」か何かで見たときから、面白いことをする会社だなー、と非常に関心を持って見ていた。

案の定今でも、高機能・高価格帯の商品が、ほんと飛ぶように売れている。

 また別の例で言えば「アイリスオーヤマ」の経営モデルも大いに参考になる。

 ひと昔前まで「アイリスオーヤマ」と言えばカーテンや壁紙の会社、という認識でしかなかったはず。
ところが今では非常に元気のいい家電メーカーに。

 どこにそんなノウハウが?
 三菱電機や東芝、シャープなどで早期退職を迫られた技術者を大量に雇い入れた所からスタートしたのである。ご存知でしょうが。

 方や「新興」の勢いのある企業、方や「今ある資源・人材」をフル活用した企業。

そんな二つの企業に共通するのは「熱意」そのもの。

「いいものを作りたい」「面白い商品を世に出したい」、実にシンプル。

そんな訳での「星5つ」。大満足できる本です。

昨年から読んだビジネス書の中で



と同じぐらいに面白かった。これは読書人としての感想。




(解説)
某アイドルが広告塔だったアパレル

創業500年の超老舗和菓子店

急成長が仇になった花形ベンチャー企業

-- 誰もが知る「あの企業」はなぜ倒産してしまったのか?

真実は小説よりも奇なり」。

破綻の裏側には想像もしないドラマがある! 経理部長の自死、反社会勢力の介入、跡継ぎの背任、複雑な不正取引、警察の手が及ばないグレーゾーン、現存するナニワ金融道の世界など、実際に見てきた企業信用調査マンが明らかにする! (Amazonより引用)

 日経プレミアムシリーズ 850円。
 850円で読めるんですよ、この本が。

光或るところに影在り。

 先ほどの光り輝く新興企業に対して、なぜこの会社は潰れた?なぜ経営が傾いた?

 見事なまでにバランスのとれた本を紹介される中沢 孝夫さんに拍手拍手。

申し訳ないが、実に「つまらない」理由で企業ってのは傾くのですな。

まぁシャープにせよ東芝にせよ、一時期は世界ブランドに輝いた企業ですよ。

そんな影の一端を詳らかにする一冊。繰り返しますが850円。安い過ぎやしないか?





(解説)こんな若手、あなたの周りにいませんか?

・意識は高いが、目標は無難。
・まじめだけど、気が利かない。
・優秀なのに、リスク回避志向。
・仕事はセーブ、休日は社会貢献。
・平成よりも、江戸時代に生まれたかった!?

一見矛盾する若手の深層心理を知って 自分から動く部下を育てる まじめで優秀、自己実現志向で、意識と意欲も高い一方、 報告・相談ができず、指示待ちでリスク回避志向な現代の若手社員たち。

そんな彼らは、実は最初から職場での成長を〝放棄〟している!?―― 本書では、一見矛盾した若者の実態と彼らが生まれた背景を、 30年以上にわたって日本の若者を見つめ続けてきた著者が丁寧に解説。

「最近の若手社員が何を考えているのかわからない……」 と若手育成に悩む管理職・マネジャーたちに向けて、 職場で「生き生きと働けていない」新人・若手を、 「自分から動ける人材」にするための処方箋を提示する。(Amazonより引用)

 ふと新人の頃、専務と呼ばれる「エライ人」から、「最近の若い連中はロボットだ。言われたことしかやらない」。

 まー生意気盛りのあたしゃ「ロボットも間違ったプログラムを組まれたら、間違った方向にしか進まねーよ」と。

 下戸ですけど酔ったふりして言った記憶が・・・。

 パソコンでメールして、その5分後ぐらいに電話で「メール送ったんだけど読んでくれた?」って上司をみていた世代からすれば、あたしゃあ「最近の若者」はいつまで経ってもタマゴとニワトリから脱出できないと思いますよ。





批評家
(陣野 俊史氏)




(解説)脚本家の飾りないエッセイ

『ツィゴイネルワイゼン』『魚影の群れ』『居酒屋ゆうれい』…… 数々の傑作映画で異彩を放つ鬼才脚本家の、映画エッセイ、自作をめぐるエッセイ、映画公開時のインタビュー、幻の連載「異能人間」など、五十年に渡る著作を集成! (Amazonより引用)

 田中陽造さんと聞いて、まず「日活ロマンポルノ」を思い出します。

 既に私が産まれた時代ですら「過去」でしたけれど、ある程度日本映画を見続ける中で必ずと言っていいほど出くわす名前。
 
ーいわゆるシナリオ集ではない。

 脚本家の仕事は「文章を殺すこと」と考える著者が、シナリオを集めて本にするはずはない。

 この本に収められているのは、脚本家になる以前、週刊誌に連載していたルポと、映画監督や作品についてつぶやくように記したエッセイだー

 

 
(解説)「な ぜ 自 分 だ け が こ ん な 目 に ?
父が倒れる。

母が倒れる。

殺されたのは誰なのか? 殺したのは誰なのか?

介護せざるを得なくなった息子/娘の揺れる日常に、沈んだ不安は今日も漂流、どんぶらこ。

老いた日本社会の濁りが浮かび上がる。


終わりなき介護に、静かに揺れる家族。21世紀の日本昔話など、3編を収録。(Amazonより引用)

 



(解説)遅れた封建ヨーロッパの中世末期になぜルネサンスと宗教革命という相反する運動が同時進行したのか。

ラテン語で書かれた聖書を読めないカトリック信者のジレンマとはいかなるものか。

科学革命のハイライトともいうべき「万有引力」は、合理的思考が忌避する遠隔作用ではないのか。

西欧だけがなぜ近代へと飛躍しえたのかという謎が今、解き明かされる!(Amazonより引用)

関連本


<世界史>の哲学 東洋篇
大澤 真幸
講談社
2014-01-30







<世界史>の哲学 中世篇
大澤 真幸
講談社
2011-09-21









<世界史>の哲学 古代篇
大澤 真幸
講談社
2011-09-21


 既にライフワーク化してきた「〈世界史〉の哲学」シリーズ。

ハッキリと、どの本も「やすやす」と理解する事はできない。

 一番身近であろう(東洋篇)ですら手こずる有様。

 なんでしょう、ある程度の宗教的素地が無いと読みにくい。

ゆっくり読まれるのをお薦めいたします。




 ※何卒クリック 1回お願いします
     

    にほんブログ村 通販ブログへ

Amazon オススメ
クリック頂ければ
非常に励みになります
何卒よろしくおねがいします


人気ブログランキング
楽天市場 おすすめ


ブログランキング
プロフィール
★ノネコストアー★


神田神保町と言えば
「カレーの聖地」

ご当地カレー専門店 『ヤ・イラカ』

Amazon 家電
Amazonライブリンク