目利きが選ぶ3冊


文芸評論家
 (北上 次郎氏)



(解説)人の繋がり 確信する物語

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。

そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――

なぜこの7人が、なぜこの場所に。

すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。

生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

一気読み必至の著者最高傑作。(Amazonより引用)

 頂きました「星5つ」。

ツナグ」「凍りのくじら」「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」などなど、思春期っていうんでしょうか、若者独特の機微な気持ちをつらつら~っと表した作品を発表しづづけ、支持を受ける辻村深月さん。

 すっかりオジサンが読むと照れくさくなってしまうほどである。

Amazonさんの解説でも、北上 次郎さんの紹介文でも「一気読み必至の傑作」と。

ただいま絶賛、吉村昭さんの「蚤と爆弾」を読んでいる私には届きそうのない、ファンタジーが待ち受けているのでしょう。若いってのはいいですなぁー。




(解説)毎日大量に注文してくる疲れ顔の主婦、茶栽培に励む脱サラ夫になぜか冷たい妻、 笑顔に時おり影がさすロングライド女子…… ワケありな人びとの心を優しく満たす、とびっきりの一皿。

移動調理屋・佳代のおいしい料理が、温かな出会いと縁を繋ぐ絶品ロードノベル。

ヤッさん』『床下仙人』の著者最新作!

どんなに調理が難しい食材でも、心をほぐす一品に変えてみせます!

失踪した両親を捜すため、持ち込まれた食材で料理を作る〝移動調理屋〟を始めた佳代。

結局、両親には会えなかったが、貴重な出会いと別れを経験。

やがて松江のばあちゃんとの出会いが、佳代を変えた。

シングルマザーやお年寄りなど、苦労している人たちのために全国に支店を開いてほしいと言われたのだ。

金沢の近江町市場前での営業を皮切りに、佐渡島のロングライド大会では〝ズッキーニ麺ポモドロ〟、 山形の芋煮会では〝手打ち冷やしラーメン〟などに挑戦しながら、その想いを実現するために、 佳代を乗せたキッチンワゴンは今日もゆく!(Amazonより引用)

「床下仙人」は笑ったなぁ。

発売が5月の11日。さすがに一般・文芸コーナーの平積み台に乗っているのをよく見かけます。丸善でもジュンク堂でも。

推理小説を読みながら犯人(ホシ)は誰だ?と考える事はあっても、ズッキーニ麺ポモドロは想像しないしできない。

ポモドロ?丸いぱさぱさしたような子どもが食べるあれでしょうか?
そりゃあボーロだ。

元来「食」に関心上に味覚が「甘いもの」=「おいしい」という、お子ちゃま嗜好なので、てんで読んでいても想像できないであろう。でも料理は得意だ。大いなる矛盾。





(解説)業界大手のパシフィック電器は、人事部労務担当部長の江間を中心に大規模なリストラを進めていた。

実務を担う大岡の担当リストラは難航し、ある悲劇が起きる。

大岡は心身ともに疲弊しきって、三国が代表を務めるNPOで「プロボノ」として社会貢献活動をすることに救いを求める。

大岡がパシフィック電器の首切りの内情を打ち明けたところ、義憤にかられた三国は、リストラ首謀者である江間を「嵌める」べく立ち上がった…。

大企業のえげつないリストラと、それに立ち向かうNPOのボランティアたちを、軽妙かつコミカルに活写する、痛快な企業エンターテイメント小説。(Amazonより引用)

 まずは「ぷろぼの」退治。

ー「ぷろぼの」とは、「公共の利益のために(pro bono publico プロボノ プーブリコ)」という意味のラテン語。大企業のえげつないリストラと、それに立ち向かうNPOのボランティアたちを、軽妙かつコミカルに活写するー

 どうなんでしょうね、リストラ=企業の傲慢ってなステレオタイプな構造って。

 しかも今回リストラの首謀者(人事課か?)を「嵌める」ときたもんだ。そりゃあ「私刑」に等しいですぜ旦那。ヘイヘイ。

 これまでも優等生的な企業小説や社会ものに手をだされているが、どーにも城山作品を読んでしまうと、力量というか「奥深さ」に大きな差を感じてやまぬ。

 例えとしては別物ですが横山秀夫さんと松本清張さん。このお二人を読まれても同じような事思われる方多いのではないでしょうか。私見ですけどね。





評論家
 (速水 健朗氏)



(解説)政治性帯びるスターの言動

英紙から“国宝級"とまで呼ばれるロックスター、その素晴らしい矛盾をいま聴くこと──

人気コラムニストがディスクガイド形式で描く、かつてないザ・スミス/モリッシー論

ブレグジット後の「いま」だからこそ響く、もうひとつのUKポップ・カルチャーと地べたの社会学


「これはアンオフィシャルなブレグジットのテーマだ」
「クソ左翼のバカな見解にすぎない」

 このふたつのコメントは、この歌詞がいかに正反対の解釈で読まれることが可能かということを端的に示している。

 左と右、上と下、グローバリズムとナショナリズム。いろんな軸が交錯し、いったい誰がどっち側の人間なのやら、従来の政治理念の枠では語りづらくなってきた英国のカオスを、モリッシーは12年前にすでに予告していた。(本文より)

 まず「ブレイディみかこ」さんを知らない。

 出典が怪しいウィキペディアによれば「イギリス・ブライトン在住の保育士、ライター、コラムニスト」となっている。
 
 それにしてもUKポップにしろ、UKロックにしろ、こと音楽に関してイギリスは超大国である。

国土の面積でみたって日本より小さいイギリス。それでいて今でも世界で活躍するアーティストでイギリス出身が多いのには驚く。

 まぁ言わずともしれたビートルズにはじまりやれOasisだThe Rolling Stones、One Directionだのと、キリがないぐらい輩出している。不思議でならない。

 そしてモリッシー。

ーモリッシーは、菜食主義者で動物の権利を主張する中性的な人物である。
 
 一見、変わりものに映るし実際の英国での評価もそうだが、これらの振る舞いを、英国の左翼の一典型としてみることができるー

 本人にしてみればえらい迷惑な解釈だろう。私もこの手の単純な二極論がで~嫌いだ。

とは言え、じゃあ何で英国のポップ・ロックが世界中で指示されるかと言えば、音楽性に「政治的」メッセージが少なからずスパイスのように効いているからに他ならないと思う。

 そしてモリッシー。

今も活動しているそうだが、ヒットとまでいえる作品は聴いたことがない。

それでもだいたい「偉大なアーティスト」云々の投票を行えば必ずランクインするモリッシー。

その名前だけでも紹介して下さった、ブレイディみかこさんに感謝。




(解説)シェイクスピアの戯曲の数々に、ダンテの『神曲』に、ルネサンス美術に、ホルストの組曲『惑星』にも……西洋文化の随所に見て取れる占星術の影響と、近代的科学の枠組みだけでは表しきれない人類の精神活動の広がりを、占星術研究の第一人者がひもとく。


占星術という思考法は、かけがえのない人生を星の動きと結びつけ、そこに意味を紡ぎ出す。

その歴史は古く、そしてその広がりは驚くほど広い。

それは、近代的科学の枠組みだけではすくい上げることができない、人間の根本的な心の動き、思考の流れから占星術が生み出され、共鳴しているからではないかと僕は思うのである。(Amazonより引用)

 この方の著作は多いなんてもんじゃない。中谷彰宏さんも真っ青だ。国政にも影響を与える宗教団体の会長ほどではないがけど。

 まさに友人に鏡リュウジさんに「どはまり」しているのがいるのだが、いちいち占いの押し売りをしてくるので迷惑千万でしかない。当方、生まれる前の前から運命ってのは決まっているもんだと思っているので、今年はどーした、その性格を変えるにはなんてのはどうでもいい話。

 でも、売れるんですよね、瞬間風速ですけど。

 健康・美容・そして占い。元手いらずでこれだけ美味しい商売はないですわ。




(解説)日本の女性誌の歴史のすべてが、ここにある! ?

創刊から2000号までの45年。


アンアンが教えてくれた、 女の生き方、そのホンネや裏側に迫ります!

1970年に創刊し、2016年4月に2000号を迎えたアンアン。

その長く濃い歩みは、まさに、日本女性の生き方の変遷や、 女性誌の歴史そのものだと言えるのではないでしょうか。

アンノン族から、ニュートラからスタイリストブーム、ヌード、セックス、ダイエット、モテ、そしてスピリチュアルまで――。

雑誌の創刊から2000号までの道のりを、エッセイスト酒井順子さんが、愛をもって、ときに辛口で、丁寧にたどった約1年半の人気連載が、一冊になって登場です! (Amazonより引用)


 「アンノン族」懐かしいですねー。

 仕事がら古雑誌のアンアンを読みますが、まぁー時々セックス特集なんぞ読むと、男性誌よりストレートな分「グロく」感じてしまう。

 一説にはこういう「きわどい企画」の時はネット本屋が繁盛するらしい。店頭で買うのが恥ずかしいから。

 そんなアンアンも45周年。驚きです。




サイエンス作家
 (竹内 薫氏)




(解説)情報の観点から説く経済学

 混迷の時代、「経済成長とはいったい何なのか?」とあらためて問われることが少なくない。

MITメディアラボで先端科学の幅広い試みに従事するヒダルゴは、「経済成長とはそもそも情報成長のひとつの表われにほかならない」という一歩高い立場から、経済現象の本質的な解説をしてのける。

経済成長の著しい場所は、ほうっておけば混沌が支配するはずの物理世界で情報が結集し、秩序が形成されるポイント―著者の提唱する「想像の結晶化」作用が起こる場所だ。

複雑系科学やネットワーク理論を駆使して開発した「経済複雑性指標」で注目を浴び、WIRED誌上で「世界を変える50人」に数えられた若き旗手が熱く説き語る、ハイエク図書賞最終候補の先端経済/科学解説。(Amazonより引用)


ー本書は、エントロピー増大の法則から始まる(エントロピーは「情報」の反対語)。宇宙はどんどん情報が劣化する運命だが、人間の活動は情報化によってこの運命に逆らっているー

エントロピーとは、「無秩序の度合いを示す物理量」である。

エントロピー増大の法則とは、

「自然(世界)は、常に、エントロピーが『小さい→大きい』という方向に進む。すわなち、自然は『秩序から無秩序へ』という方向に進む」。

どんなに秩序が保たれていても、なにもせねばいずれ無秩序に移行していきますよ、と。

 それに対して人間の活動は情報化によってこの運命に逆らっているという切り口から始まるのである。

ーたとえばハイテク産業の盛んな日本は、多様で複雑な経済構造をもっているが、それに見合った一人当たりGDPを達成できていないから、まだ経済成長が見込める計算になるー

 一見明るそうな話にも見えるが、そもそも「エントロピー増大の法則」ってのは経済学の範疇なのだろうか?少なくとも私は概念的なもの、哲学・思想にむしろ親和性が高いのではと思う。

とは言え、私の頭ではここまでだ。残念。




(解説)人工知能(AI)を知るための決定版解説書!

昨今のビジネスシーンで注目されるテクノロジーのひとつが「人工知能(Artificial Intelligence)」です。

人工知能はついに囲碁で人間を超えました。

さらには、医療のや勉強や、作曲までもするようになってきています。

では、人間の脳と人工知能の違いは何でしょうか。

人間と人工知能はどのような関係にあるべきでしょうか。

人工知能とロボットを組み合わせることで何ができて、何ができないのでしょうか。

そして、今後どのように進化するのでしょうか。

本書は、人工知能のしくみと活用を、企業の導入事例をまじえてやさしく詳説します。

テクノロジーとビジネスの最前線を提示する、もっとも簡潔明瞭な人工知能解説書です。(Amazonより引用)


 読みました。最近は文系な私でも「AI」とみれば、とりあえず試している。

 うーん「新書」どまりだ。

 東洋経済とか週刊ダイヤモンドあたりの特集記事よりは詳しいですよ、というレベル。

 まだ「黎明期」なんだなぁーと思いますよ、人工知能の技術自体。

「囲碁のトップ棋士を倒した」ってのはあくまでも一例であって、あれを持って「人工知能」ではない。

よく「俺だって料理するよ」とうそぶく上司がいるが、よくよく聞いてみると「パスタを茹でる」とか「お米を研ぐ」だったりする。

それは「料理」じゃなくて「調理」。これと一緒。

 同じ理系の新書ならばブルーバックスをオススメしますよ。





特にこれなんかは、タイトルの通り「脳」と「心」を切り離して説明に入っているので、数式をすっ飛ばして読んでも、将来的な人工知能像に近づける。




(解説)身近な野鳥85種の鳴き声がわかる図鑑。

付属CD-ROM(パソコン専用)にはさえずりや地鳴き、警戒の声など、250以上の声を収録。

解説も鳴き声に特化しているため、初心者でも楽しく野鳥の声を覚えることができる。

鳴き声にまつわるエピソードも楽しい一冊。(Amazonより引用)


 鳥の名前と花の名前を即座に答えられる人って尊敬しますね。

 私なんぞは、近所の「野良猫分布図」とその勢力図が分かる程度。

とはいえ黒猫は近寄らないと判別できないですなぁー。どうでもいいですけど。




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